君が見た理想になれなくて

年明が明けて一発目のライブ

 

新木場 Studio Coast の夜の野外ステージ

 

ワンダーウィード天のタイムマシンがどこかエモーショナルでセンチメンタルに感じた。

 

 

「ごめんね僕が悪かったよ 君が見た理想になれなくて」

 

 

私の中で抱えている何かに対して言っているのか、そうとも捉えたくなるような気持ちでライブを観ていた。

 

 

感情移入してしまったとライブ後に伝えたくらいには感情的なライブだった。ただお互いそれがどういう心境だったのかは分からない。

 

寒空の野外ステージから見えるペンライトの景色に対してなのかもしれない、今思えば5人で立つ残り少ないステージだと分かっていてのライブだったと思うと、そういうところから来ていた感情なのかもしれない。

 

 

どこまでのことが決まっていたかは分からないが、おそらく本人たちの中では後に発表させたことはあの時点で共通認識をだったはずだ。

 

自分は12/27を最後に東雲しおりがTikTokの更新が止まっていたことと、メンバーの不穏なSNS投稿からなんとなく何かがあったことは察した。

 

 

後に発表された、成宮さつきの解雇はまったく予想もしていなかったので驚いたが、白川ゆめか、東雲しおりが行っていたことには認識していた。正確に言うと東雲しおり関しては把握していた。

 

知ったタイミングは11月の福岡遠征の前の日だった。

 

そういうところの勘の鋭さとSNSを深追いしてしまう性格が時に嫌になることがある。鈍感で何も知らないほうがいい世界もある。

 

自分が見たときはルール違反というよりはルールの盲点を突いたものだったと思った。だから攻めることもできないなとは思ったし、自覚と認識の甘さだとそのときは思うようにした。

 

とはいえ、とてもじゃないけど今から福岡へ行くという中で知りたくない情報ではあった。正直、福岡を最後にして現場を去ろうとおもって福岡にいった。何も期待しないようにしたし、半分どうでもよかった。

 

ただ捨て身で何も期待せずに行ったせいで、思った以上に楽しかった。というよりはそんなことを知ってしまっている以外は文句の言いようがないくらい楽しい時間を与えてくれたしライブ・オフ会も楽しかった。

 

来ているヲタクの人数も少なかったのもあるがライブ中もオフ会も普段以上に与えてくれたと思う。実際会っているとそんなこと気にしなくもなる。

 

楽しかった、幸せだったと帰って来れたが、帰ってきてから虚しさがこみ上げてきた。最後のつもりで行ったのに首の皮一枚つながってしまった、幸か不幸か生かされてしまった、そんな気持ちだった。

 

そこからはSNSをみるのも嫌になったし正直ライブも見たくなくなった。

 

翌週のランドマークの対バンもチケットは買っていたが、行く気になれなかったので行くのをやめた。ただ、チケットを持っていたことと知人に誘われたので、花いろははいるし別のモチベーションは持てたので結局ライブに行った。

 

案の定楽しいわけなかったし、態度に出てしまったのは悪いが物販で楽しかったかと聞かれた。そもそも物販にすら行かないでおこうと思ってたくらいだったので、行ったでけで頑張ったほうだと思う。

 

一番悩ましかったのがそんな中での東雲しおりプロデュース公演だった。平日に休みとってまで遠征しなければならないことがほんとにしんどかった。ただ、自分の中でそこに行かないは即ち他界くらいの感覚だ。わざわざ平日にいってまたつまらない顔もしたくないので、SNSに関するリプ、コメント、いいねもしていなかったがひとまずそこに対しては気持ちをしっかり作っていくようにした。

 

決してかまってほしくて、気を引きたくてそういうことをしたわけではないが、本人から返ってくるコメント返しからも自分にモチベーションがないのを察しているであろう返し方だった。そのおかげと言うのも情けないが何とかモチベーションが保てたと思う。

 

プロデュース公演のあとも「平日にわざわざきてもらって楽しくなかったどうしようと思ってた」なんてことを言われて、今まで何回も平日のライブに来ていたのに改まってそういうことを言われた次第だった。

 

そのとき少しだけお互い本音を話して少し気を取り戻した。

 

やっていることが普通ではなかったし、これがこの先ずっと続くこともないだろうと思っていたので、1回離れてしまうと戻りにくくなるというのもあり、気持ちが切れない程度に最低限関わることにして、いつか改めなおす機会を待つことに決めた。

 

最低限と言いつつ、全然最低限ではなかったが。

 

クリスマスもスーツ着てきてねという要望に対して、そういう感情で馬鹿正直に着ていくのも半分情けないと思いながらも、着て行って、楽しかったね、一緒に過ごせてよかったねなんてことを言って、

 

福岡遠征にしかり、クリスマスにしかり、その時その瞬間は楽しかったし幸せだと思ったが、心のどこかで虚無感はあった。

 

そういうことを知ってしまっていながらも、しおりちゃ本人からは何一つ文句の言いようがないくらい与えられ、与えてくれていた。それこそTikTokのコメント返し、ライブ中のレス、よくしてもらっていたほうだと思う。それが何とも言えないくらい複雑な心境だった。

 

自分は割とはっきりものをいうタイプで東雲しおり本人にも思うことは良いことも悪いことも言うところがあったので、なんとなく忖度されてるのかなと思ってしまうこともあった。そうは思いたくなかったけど、そう思いたくなるような背景があったのも事実だ。

 

自分としおりちゃんだけの世界を切り取れば十分幸せだった。

 

一歩さがって客観的に自分を見たときにむなしかった。

 

 

年末年始もずっと東京にいて、そのなかでワンマンの開催が発表されたり、EXシアターのライブがあったり、ラストの新木場のライブがあったわけだが、今思うとその時グループ内ではすでに…と思うとあの時間は何だったのかなとも思う。

 

年末年始、お互い言い聞かせるように1年一緒にすごせてよかったね、今年も一緒にすごうそうねと言っていた。

 

去年の年賀状に「自慢の推しメンになるね」と書いてくれていた。同じタイミングで年賀状引き換えに渡した自分からの手紙にはそう書いてあることは知らずに「自慢の推しメンになってね」と書いていた。

 

自分の理想をアイドルに押し付ける訳ではないが、ここに関しては共通の理想というものがあったと思う。

 

1年経ってその答え合わせをしようかと思ったが、自慢の推しメンになれてるか聞かれてもこういう状況でなれているとはいってあげられる自信はなかったし、本人からもなれてるとう回答は得られなかったと思うので聞くのをやめた。

 

 

そこから1週間くらい経って、今回の件が公式から発表された。

 

当然ながら驚きもしなかったし、落ち込みもしなかった。

 

やっとこれでしんどい思いもしなくて済むなといった気持ちだった。

 

 

最初は前向きな気持ちになれたが、ことが公になると無理に我慢もしなくてよくなったと思うといままで抑えていた感情みたいなものがこみ上げてきて余計に気持ちがマイナスになってしまった。

 

自分の中では今までとは何ら変わりのない状況、むしろこれからプラスに向かっていくであろう状況の中で、腑に落ちない日々が続くようになった。

 

 

正直、12月くらいからは花いろはがいるからとりあえずライブに行けるみたいなところがあったので、1月の大阪では少なくとも会うだろうという認識だった。

 

ライブを観ようか、物販に行こうか、それくらいに考えていたが、実際見ないわけにも行かないし、物販に行かないわけにもいかなかった。

 

当たり障りのないところでライブを観ていたならまだしも、フロアのど真ん中でライブを観ていたので本人も正直やり辛かったとは思うが、いつもといい意味で変わらない表情で目があったりするたびに自分はどうしたらいいのかわからなくて辛かった。

 

もうひとつ、さつきのいない4人のライブが一番みててきつかった。自分はフロアのセンターを選んでみることが多いので、4人になるとゼロ割れしてサビで目の前に誰もいなくなる。いつもそこにさつきが居てよく目を合わせてくれたりしていたので自分の中でライブ中に見えるものが全然変わってしまった。

 

レスが欲しければ上手・下手で見てたほうがおいしいのは分かっていたが、メインパート、落ちサビ、ラストサビで推しの姿をセンターで見ることにライブの価値を見出していたので、ラストサビでセンターにいないことで自分が見出していたものが全部なくなった気もした。

 

特にgo your wayは天になってやっと勝負できるようないい曲だったし、ラストサビでセンターに来る東雲しおりに期待するものも大きかった。

 

 

 

自分の中で気持ちを切り替えて天に行こうという気持ちがわいてこなかったのと、グループ内でいろいろあり、メンバーが一人抜けた状況で迎えるワンマンはすくなくとも自分が求めてきたものではないと思ったし、そこで最高だった、楽しかったと言えるくらいなら、自分もそこまで親身になって現場に通う必要もなかったと思ってしまうところもあり、仕切り直すならワンマンが終わってからだと決めていた。

 

 

ワンマンもさすがに行かないわけにはいかなかったし行くことにしたが、何も期待はしないかったし、なんならこれ以上失うものも無いくらいの気持ちでいった。

 

福岡のときと同じだったが気持ちを最低限までもっていくと案外一周回って楽しめるものかもしれない。

 

最初は正直ステージすら見るのもしんどかったが、さすがにワンマンでライブも長いので途中からいろんなことがどうでもよくなった。

 

ただやっぱりここで楽しかった、最高だったと言いたくない何かはあった。

 

もちろんこのワンマンに対して1ヶ月頑張っていたことは認めてあげたいし、そこは傍からしか見てないが頑張っていたのではないかと思う。

 

前提としてライブに対しては1年半ほんとに頑張っていたと思うしパフォーマンスも磨かれたと思う。

 

ただ行動面で今回のようなところを含めてなにか一つ頑張りきれてないなというのはずっとあった。なんとなく東雲しおりには慢性的に存在するワンダーウィードの悪しき風習を断ってくれることを期待してきたところもあったが結局本人がそういう結果を招いてしまった。結局たどり着く先はみんな同じなんだなと思った。

 

ワンマンのコメントでライブで魅せたい(意訳)的なことを言っていたがせっかくライブを頑張ってもそれが伝わらないことだって出てくる。

 

 

なんなら今回のワンマンの表題でもある

 

「だから私は今日もアイドルだ」

 

みたいなメッセージ性の強い曲で言葉の重みを感じられなくなる。基本的にワンダーウィードの曲はそういったメッセージ性の強い曲が多い。歌詞一つ一つに重みがある。どれだけパフォーマンスを磨いて気持ちを込めて歌ってもそれが伝わってこない。むしろ冷めてしまうことだってある。

 

だから今一度気持ちを改め直して行動からすべて見直して欲しい。

 

ライブ、パフォーマンスに対しての取り組みは変わったように、変えているように見えるが、他にもまだまだかわってほしいと思うところはある。

 

 

これから白川ゆめかと東雲しおりが残り新メンバーを加えて再始動することになるが、天になって変わりきれなかったところ成長しきれなかったところを、ここから変えていって、成長を遂げてほしいと思う。

 

 

自分もここで他界するなら11月の福岡を最後に現場を離れていたとおもうし、心のどこかで変わってくれることを期待している部分があるから推し続けたいたのも事実だ。

 

思った以上に気持ちを切り替えることができてないし、なかなか前向きになれない気持ちはある。なんとなく払拭されない不信感も正直まだある。

 

自分がこの1年半のどこかのタイミングで出会ってたならもしかしたらもうどうでも良くなっていたかもしれないが、初めてステージに立ってた日からずっと一緒に来たので自分としてもここで引きたくないのはある。できるなら卒業まで見届けたい。

 

それが使命感とかエゴではなく、こころから応援したいという気持ちでいたい。

 

今までのようにとは行かないかもしれないが、また心から笑って心から楽しかったと言えるようになればとおもう。