いつの日か終わること解っていた
推していたアイドルの最後を見届けるのは何回目だろうか。
学校のように予め卒業するタイミングが決まっていないことが殆どで、大抵は突然卒業するタイミングを告げられる。
2021年の1月に太齋陽菜の卒業が発表された。
発表自体は突然ではあったが、4月から高校3年生になり受験というものを控える中で、これまでのグループの卒業生の前例からしても今年卒業するものだと思っていた。
個人的には誕生月の7月くらいまでは活動するのかなという期待は持っていたが、すこし思っていたよりは早かったかなという印象だ。
同時に中尾優希ちゃん、虹菜砂和ちゃんの卒業も発表された。4月という区切りのタイミングでそれぞれの決断をした結果だろう。
HIMAWARIの歌詞に
「いつの日か終わること解っていた」
というフレーズがある。どんなアイドルにも卒業があるのは分かっている。ただそれがいつになるかは分からない。
ただ、自分が太齋陽菜というアイドルを推す中で
高3の受験シーズンを迎える頃には卒業するだろうというのは最初からあった。
そこで続けてくれればそれはそれで嬉しいことだとは思っていたが、ある程度終わりを迎えるタイミングが分かっていたからこそ自分なりスケジュールや福岡へ足を運ぶ頻度を調整できていたところはある。
割と後先考えずに行けるライブは行くみたいな性格なので、最初は良いが後々しんどくなることがある。そもそも福岡に毎週行けるほどの時間、お金、労力はないのは分かっていたが、ひと月やふた月に1回くらいのペースなら行けるかなと言うのはあった。
誕生祭やワンマンライブなどイベントを意識しながら自分としは悔いなくライブに行くことができていたのかなと思う。卒業が発表されたとき、卒業したときに「もっと行っておけばよかった」とは思いたくない。そんな中で少ないながらも自分で納得できるくらいにはライブに行けてよかったと思っている。
でも正直言うと、最後の半年はライブに行くペースは落ちてしまったことは否めない。以前通っていた東京のアイドルグループに行くことが多くなり、そのなかで福岡という選択するのが難しくなっていたのもある。行きたい気持ちはある、けれど物理的な距離を理由に足が遠のいてしまっていた。
本人は一切何も言わなかったが残り少ない中でライブに行ったりオンライン特典会に参加すると毎回喜んでくれた。それが嬉しかった。
陽菜に出会ってから3年が経つ。意外と長い付き合いの子だ。途中、高校受験があったりコロナがあったり、そもそもそんな数多くは会えない環境であったり、他の人に比べれれば濃くはなかったかもしれない。ただ、ずっと“楽しい”という気持ちをもって現場に通えたのは事実だ。
正直、現場に通い続けてると嫌なことやつまらない事、楽しくないことはたくさんある。ただ、パピマシェというグループ、太齋陽菜という推しメンに関しては常にプラスだった。いつも楽しかったし、いつも逢えてよかったと思ったし、また次も福岡へ来たい、そんな気持ちでずっといられた。
パピマシェというグループのライブの良さ、現場の雰囲気、陽菜の人柄、すべてがそうさせてくれたと思う。
以前に誕生祭の後に書いたものと重複しそうだが、色々振り返りたい。
高校受験のタイミングということでの卒業であるが、まだ高校3年生だったことに驚きだ。そもそも出会ったころが中学3年生になる前だった。初めて陽菜を見たときにめったかわいい子がいるなと思ってtwitter見に行くとまだ14歳だと知って驚いた。普通に高校生くらいみえててもおかしくないくらい大人びていた
…と思って出会った頃の陽菜を見てみたが、全然幼かった…幼女だった…
でも、将来絶対綺麗になるだろうなという雰囲気は存分にあった。それこそ3年後、17、18歳になった姿は見てみたいなというのは思った。
たまたまツアーで東京に来ていて、福岡のグループということで、もう2度と会うこともないとは思ったが記念に(何の記念)くらいの気持ちで話に行った。
それから数か月後、関ヶ原で再会する機会があった。今思えば、関ケ原の徳川ステージのパピマシェというビックイベントだ。当時はまだ歌割もなく(なかったとおもう)、マイクも持たずに踊っていたのではないかと思う。というか、自分自身楽曲を全然把握していなかったのでライブのことはそんなに覚えていない。だた、カメリアTを買って意気揚々と着ていたのは覚えている。
関ヶ原の後の陽菜ブログにカメリア来てくれている人がいて嬉しかった旨のことが書いてあった。おそらくカメリア来ていたの自分だけだったので(たぶん)、自分のことだと思って(たぶん)とても嬉しかった。
そこから2週間後、今度はTIFで会った。この時はたまたま居合わせたというよりはパピマシェも見に行く目的に入っていた。
関ヶ原、TIFとよくよく思えば最初で最後の夏フェスだった。当時は曲もわからないし、メンバーもたくさんいたしで、欲言えば今のパピマシェと最後にもう1回夏フェスは経験したかったと思う。昨年はほぼ夏フェスは中止、こればかりは仕方ないことだ。
パピマシェがなくなるわけではないので、夏フェスの最高のロコモーションは桜こはるに託そうと思う。
ここまで、ライブが楽しいというよりは、なんとなく陽菜に会いにイベントに行っていた感はあった。そんな中で、高校受験を前に一時活動休止するということで、休止前最後のライブを観に行った。これが最初の福岡遠征だ。偶然にも錦戸彩夏ちゃんの卒業ライブで曲をたくさん聞けた。その時にパピマシェの曲いいなと思うようになった。活動休止にはなったが、帰ってすぐにCDを買った。聴きこんでくうちにライブで聴きたいという気持ちが大きくなっていった。
そこから10か月後、陽菜はすでに活動を再開しており、誕生祭のタイミングで再び会いに行った。そのときはすでに卒業したメンバーや受験のためお休みしているメンバーが多く、陽菜の歌割や立ち位置がだいぶ見れるようになり、この時に初めてライブでのパフォーマンスにも魅力を感じるようになった。
この後から月に1回くらいのペースでライブに行くようになった。
8月のスカラエスパシオのパピライブ、もともとは自分が当時通っていた東京のグループの福岡遠征と兼ねていったが、如何せんこのときのライブが楽しかった。パピマシェのライブが1番楽しいと思うようになった。
翌日から、中国へ1ヵ月出張に行ったが、帰国後真っ先に福岡へライブを観に行った。特に何も言わずに行ったが、放生会の境内でハコダンスを踊りながら満面の笑みで手を振ってくれたのを覚えてる。
年が明けて(今2020年の話をしている)、コロナでパピツアーでは会えず、ライブに行く機会も減った。誕生祭もまだライブに参加できる雰囲気でもない中で行った。しっかりパピマシェに通うようになってからの誕生祭だったので、すごく気持ちが入っていたし、前年以上に楽しかったし、いい誕生祭だったと思えた。
この年の夏は初めてパピマシェのワンマンライブにも行った。スカラエスパシオという大きな会場でパピマシェを思うぞ運分満喫できるいいライブだった。パピマシェというグループのパフォーマンスレベルの高さを感じたし、これを作り上げるだけの努力や、グループの結束力みたいなものも感じられた。
間違いなく「パピマシェと最高の夏」であった。
その後、綾音ちゃんの卒業があった。自分としても卒業ライブの予約をし損ねるという失態をしてしまい、前日の広島のライブでのお別れとなった。綾音ちゃんとは同学年だったこともあってすごく親近感があって、ロジェのライブの楽しさを教えてくれたのも綾音ちゃんだったなと思う。5人から4人になったときに、とてもステージが寂しく見えた。
それでも4人でステージに立ち続ける姿はかっこよかったし、可愛らしさもあった。3人がまだ高校生とは思えないほどのライブをしていたと思う。彼女たちのライブを観ていると日ごろ努力が見えた。これはお世辞抜きにほかのどこのグループよりも感じられた。でも当の方人たちはそれが当たり前のようにできていた。
フリコピが好きだが、パピマシェはほんとに難しかった。現場数が少ない、1回行ってから次に行く1ヵ月後くらいにはまたついていけなくなる。その繰り返しだった。
正規メンバーになるためには全曲を覚えるのがマストで加入時期にもよるが30曲くらいはあると思う。桜こはるに関しては研究生時代も知っているが、やっぱり成長がすごかった。スパンを開けてみるから分からないが来るたびに成長しているのが見えた。そんな環境を乗り越えてきたからこそ、自分たちの楽曲やライブに対する誇りというものが感じられたしグループやメンバー、事務所スタッフらへ敬意も感じられた。
パピマシェのtwelveのそういうところが好きだった。
陽菜とは卒業を迎える週末が訪れるまではほとんど卒業の話はしなかったし、そんな感じもしなかった。当日の前物販もそんな感じはしなかったし、ほんとに最後に1回で「これで最後なんだ」と実感した。
パピマシェとしての最後のライブ、1曲目のロコモーションでやられてしまった。パピマシェで1番好きな曲だ。この曲は陽菜メインではないので陽菜を推していて好きになる曲でもない気がするが1番最初に気になった曲がこれだったという点で思い入れが強い。あんまり推しの立ち位置で見る場所を選びたくないが、最後はロコモーションの立ち位置が多い上手を選んだ。1番いい形で最後を見ることができたと思う。
もう一つ、自分がパピの中でも好きな曲であるno no darlinを陽菜メインのブロックでやってくれたことがうれしかった。あまりこれも陽菜のイメージはあまりないが、最後一番いい形で一番いいパフォーマンスが観れたと思う。
全部で20曲、最高のパピマシェのライブだったと思う。こういうご時世でライブに入れなかった人、最後のステージを横から見ることになってしまった人もいて、コールもできず、立つこともできず、もっと最高の形で送り出してあげたかったとは思うが、それでも温かみのある幸せな空間だった。
パピマシェというグループに出会えてほんとによかった。
パピマシェというグループにわずかながら通えてよかった。
一番最後に自慢の推しメンであったということは心から伝えた。
アイドル現場に通い、アイドルを推す中で、絶対につまらないことやしょうもないとおってしまうことがある。今日のライブはつまらなかった、わざわざライブに行かなくてもよかったなんて思うことも正直ある。不満やネガティブな感情を持つこともある。
ただ、太齋陽菜関してはそれが一切なかった。1回もなかった。いつも楽しくて福岡に来てよかったと思えた。それだけはほんとに陽菜のおかげだと思う。陽菜の素直でまっすぐな性格と、ないによりいつも目を見てしっかりと「ありがとう」と心から言ってくれる。別に感謝してほしくてヲタクしているわけではないがその「ありがとう」の一言に毎回うれしい気持ちにさせられた。
これから大学受験となると大変だと思う。自分はまともに大学受験はしてこなかったので偉そうなことは言えないし、むしろ逃げた部分があったのでこれから立ち向かっていく姿に心から応援してあげたいと思う。
大学受験だけではなく、大学生活やまだまだこれから先いろいろなことが控えていると思うが、陽菜らしく真面目にひたむきに明るく人生を歩んでほしい。高校3年の春にしてアイドルとしてパピマシェとして活動してきたアドバンテージというのはほんとに大きいと思う。ぜひこの経験を今後の人生のプラスにしてほしい。
陽菜に出会えて本当によかった。自信をもって推しメンと言える自慢のアイドルだった。
「ありがとう」
ほんとに1番最後の物販でファッション誌の掲載をかけたshowroomイベントでタワー10本建てたことに改めて感謝された。「最後それ?」とは内心思ったが、この先、大人の事情で不条理なこともたくさんあると思うけど頑張ってください!!!
またね🍎